ユニライン

30   33   36

32・33・36

ゆとりがなくスペースを有効に使いきりたい場合には、ユニラインにすると解決できるケースが多いはずです。

指のかかり幅と深さは極力大きくとってあるので、 指先に力をこめなくても楽に動かせます。
ユニラインの長さを生かして手のひらの側面も使えます。

引戸の有効開口幅を広くする

引込み戸
引込み戸開口枠内の引き残し代が振り込引手やバーハンドルでは一般に8~10cm程度は必要でした。
しかしユニラインでは2.3~2.5 cmになります。

従来品


開口枠に一部欠き込み加工をし、手指を差し込めるようにすると引出し金具なしに0cmにすることもできます。欠き込みの高さ、長さは自由です。

ユニライン

片引き戸
従来の掘り込み引手で引き残し代を0cmにした場合、全開すると引手に面していない位置では引手が見えず、手探り状態になります。ユニラインではどんな位置からでも難なく手指を掛けられ引き出せます。
また引き残し代を2.3~2.5cm残 せば常時、引手が両面とも出ていて、特に手指を挟んでしまう危険もありません。

納まりと施工

下レールの引戸では上端の戸じゃくりとユニラインの取り合い部は空いてしまうので、A図のように空きをカバーする長さの桟がある戸にして、その下にユニライン上端を接して取り付けます。

下レールの引込み戸では建て込んだ後でユニラインを取り付けるので、B図のように上端を2段カットして戸じゃくり上まで延ばすか、C図のように戸を建て込んだあと上枠とのクリアランスを見た位置をユニラインの上端にして現場カットし取り付けます。

上吊り引戸では

木口付け吊車のカバー部品は使用しません。上吊りルールにセットするストッパーは、つばの無いタイプでレール内に、ユニラインの中空部に合わせてセットできるものにします。ユニラインを取り付けた後に吊り戸車を調整する場合は調整ねじ用のドライバー貫通穴をユニライン施工基準線上に開けられます。
また下端ガイドとしてユニライン中空部を利用できます。

引込み戸の建込み手順

1.2 建て込み
3 ユニラインの取り付け
4 点検
5 完了

その他

■チップソー等で簡単に切れます。適宜切断、調整してお使い下さい。糸面とりをお願いします。
■ねじ穴等を追加してあける場合のため、ユニライン正面の中央に施工基準線を入れました。
■木ねじと併用して接着剤あるいは両面テープで固定できます。

■引き残し0mmの場合、使用後に指づめが気になる方は、戸尻側にユニライン巾25~27mmのスペーサーをお取り付けください。
■戸当りクッションが要る場合は枠側に取り付けて、出来ればそのクッション材の厚さ分を建具厚+αの中で図のようにシャクリ込んでください。

■上吊り引戸では床に不陸があるとユニライン下端に空きができるので、そのようにならない様に して下さい。